センスって何かを聞かれたら、
「余計なことをしないこと」になるでしょう。
「何が余計なのか分からない」
と言われたらそれがセンスの問題なのでしょう。
センスの差は、何かを思いつけるかどうか以上に、
自分が手を出したくなる瞬間を
どこまで信用しないでいられるか?に出てくる。
人は少し物足りないと、すぐ何かを足したくなりますよね。
文章なら気の利いた表現を入れたくなるし、
服ならアクセサリーを増やしたくなる。
会話なら、沈黙が怖くなって
余計な一言を足してしまったり。
けれど、その「何かしなければ」という衝動の中には、対象に必要だからではなく、自分がそこに関与した証拠を残したいだけのものがかなり混ざっている。それは残穢になります。
センスがある人は、そこを見分けられる。
自分が良くしているつもりでも、ここから先は触るほど濁ると分かる。まだ何かできそうに見える段階で、もう十分だと判断できる。
だからセンスとは、たくさんの選択肢を持っていることではなくて、対象が本来持っている輪郭を感じ取り、自分の介入がそれを邪魔し始める境目を知っていることだと思う。言い換えるなら、空間を読み解く力とも言えるし、自我に支配されない力ともいえる。
さらにいうと、物事をありのまま見る事ができる力。観の目が発動する領域。





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