不感症

人は、自分がいる場所と、
自分の意識が向いている場所が
大きくズレたままでは長く安定できない。

身体は部屋にいる。目の前には机があり、空気があり、生活がある。けれど意識だけが別の場所へ行き続けていると、現実の空間との接続が薄くなる。すると、今ここにいるはずなのに、どこにも落ち着いていないような感覚が生まれる。

この状態が苦しいのは、単に集中力が切れるから、というよりも、
身体は現実に戻ろうとしているのに、
意識は戻る場所を失っているからで。

人はその自己矛盾に耐えられない。

だから最後には、現実が退屈なのではなく、
現実を感じ取る自分の輪郭がぼやけていく。

現実の不感症が、一番、引き寄せから遠い状態です。

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